テキスト変数の機能を利用することで、段落スタイルが適用されたテキストから柱を自動生成することが可能ですが、(段落スタイルが適用された)元のテキストが2行以上の場合にはうまくいきません。例えば、下図のようなテキストからテキスト変数の機能で柱を生成したとします。
なお、テキスト変数による柱の作成方法は『InDesign CS3 No.25 テキスト変数』を参照してください。
すると、柱は下図のようになります。つまり2行目以降が表示されないわけです。
※元が2行以上のテキストでも、改行していなければ問題ありません。
この現象を回避するためには、元のテキストの改行を「強制改行」に変更します(下図)。なお、強制改行は【shift+return】で入力できます。
すると、2行目のテキストも表示されます(下図)。しかし、「美しい」という文字の後に変な欧文スペースが表示されているのが分かります。強制改行が欧文スペースとして表示されているようです。
これを回避するために、[テキスト変数を編集]ダイアログの[使用]を[ページの先頭]から[ページの最後]に変更します(下図)。
すると、欧文スペースはテキストの最後に移動します(下図)。文字の最後であればスペースがあっても問題ないので、この回避方法で問題ないのですが、[テキスト変数を編集]ダイアログの[使用]に[ページの最後]を使用できないケースではうまくありません。
※[テキスト変数を編集]ダイアログの[使用]ですが、同一ページ内に同じ段落スタイルが適用されたテキストが複数個ある場合に、ページ内の一番最初のテキストを使用したい場合は[ページの先頭]を、一番最後のテキストを使用したい場合には[ページの最後]を選択します。
[テキスト変数を編集]ダイアログの[使用]に[ページの先頭]を使用している場合は、まず、ドキュメントページ上で目的の柱を選択し、[書式]メニューから[テキスト変数]→[変数をテキストに変換]を実行します(下図)。
これにより、テキスト変数が通常のテキストに変換されるので、余分な欧文スペースを削除すればOKです(下図)。とは言え、テキスト変数のメリットが無くなってしまうので、どうしてもといったケース以外は、あまり使用しない方がよいかもしれませんね。