下図のように、画像をテキストでマスクしたい場合には、一般的にテキストをアウトライン化した後、画像をアウトライン化したテキスト内に配置します。しかし、テキストをアウトライン化してしまうと、あとから文字の修正ができません。そこで、テキストをアウトライン化せずに画像をテキストでマスクする方法を考えてみたいと思います。
まず、使用する画像を用意します(下図)。
つぎに、この画像がすべて隠れるように「塗り:白」「線:なし」のオブジェクトを作成します(下図)。
その上にテキストオブジェクトを作成します。順番は下から「画像」「塗りが白、線がなしのオブジェクト」「テキストオブジェクト」となっています(下図)。
選択ツールでテキストオブジェクトのみを選択し、[効果]パネルの[不透明度]を「0%」にします(下図)。
すると、テキストオブジェクトは見えなくなります(下図)。
つぎに、テキストオブジェクトと「塗り:白」「線:なし」のオブジェクトの両方を選択して(画像のみ選択しません)、[オブジェクト]メニューから[グループ]を実行してグループ化します(下図)。
グループ化したオブジェクトを選択したまま、[効果]パネルの[グループの抜き]をオンにします(下図)。
すると、画像がテキストオブジェクトでマスクされたのと同じ状態になります(下図)。
アウトライン化していないので、文字を打ち変えることも可能です(下図)。
なお、最背面の画像の上に作成した「塗り:白」「線:なし」のオブジェクト内に他の画像を配置すれば、テキスト部分のみ、最背面の画像が表示されるような効果を与えることもできます(下図)。