下の図を見て下さい。左図は縦組みで[段落]パレットで[両端揃え]を使用して組んだものです。それを保存してファイルを閉じ、再度そのファイルを開くと右図のようになるのです。この状態でプリントしたりPDFに書き出したりしても、やはり文字の位置がおかしくなっています。
どうやらバグのように思われます。この状態を元に戻すには、【option+command+/(WindowsはCtrl+alt+/)】で全ストーリーを再計算させると元に戻ります。しかしファイルを開くたびにストーリーを再計算させるのはめんどうですよね。
(追記 2001.7.19)
2001.7.18にCJK Composer Plug-in Updateがダウンロードできるようになりました。
これはある一定条件下において保存したドキュメントの文字組が正しく保存されず、再度同じドキュメントを開いた際に文字組がくずれるという問題を解決する Updateだそうです。
不具合が起きるケースとして、
- 文字位置の調整に半角スペースが使用されている場合
- テキストに一歯詰めなどのマイナス値の詰めが使用されている場合
- アウトラインフォントを使用したデータをビットマップのみの環境で開いた場合
の3つのケースが掲載されていました。
私はこの3つのケースでの不具合は確認していませんでしたが、早速ダウンロードして試してみました。しかし残念ながらここで紹介したケース(以前作ったデータ)では有効ではなく、似たようなものを新規書類で作って試しましたが、この現象は確認できませんでした。このUpdateにより、文字位置を正確に記憶できるようになったのかは分かりませんが、どちらにせよUpdateしておく方がいいのではないでしょうか。
ダウンロードは以下のURLから実行できます。
http://www.adobe.com/jp/support/downloads/cjk.html
(追記 2001.8.25)
上記のように[両端揃え]を使用した場合の不具合は【option+command+/(WindowsはCtrl+alt+/)】で全ストーリーを再計算させる以外にも、[文字組み]を[なし]以外にする事でも改善されました(上記の例では[文字組み]を[なし]にしていました)。
詳しくは、テクニカルソリューションデータベースInDesign 1.0J(Mac/Win):ドキュメントを開くと「両端揃え」を適用した文字が「左/上揃え」にずれるをご覧下さい。
http://kb2.adobe.com/jp/cps/220/220481.html