ライブプリフライトは、Study Room CS4 No.02で解説していますが、CS3まではチェックできなかったさまざまな問題点を調べることも可能となっています。この機能を有効に活用することで、エラーのないドキュメント制作に役立ちますが、チェックできるのはInDesignドキュメント上に作成したオブジェクトだけではありません。実は、InDesign上に配置しているPhotosopやIllustrator画像の中身のチェックも可能なのです。
まず、新規でInDesignドキュメントを作成します(下図)。
このドキュメントにIllustratorの画像を1点配置します(Illustrator上で、Photoshopの画像を複数配置しています)。配置したIllustrator画像以外には、何もオブジェクトがない状態です(下図)。
この状態でライブプリフライトを実行したのが下図です。
[プリフライト]パネルを見ると分かりますが、4つのエラーが表示されています。
カラースペースや白のオーバープリント、さらには線幅やIllustratorに配置したPhotoshop画像の解像度の問題等がリストアップされました。[プリフライト]パネルで問題の項目をダブルクリックしても、Illustrator画像が選択されるだけで、Illustratorドキュメントのどこに問題があるかまでは分かりませんが、それでもIllustratorドキュメント内のさまざまな項目のチェックがされるのはありがたいといえるでしょう。InDesign CS4を使っていない場合であっても、Illustratorドキュメントのチェックをするために、プリフライトの機能を活用してはどうでしょうか。