InDesignをはじめ、Adobe製品のカラー設定は、これまで各アプリケーションから行っていました。CS2からは、Adobe Creative Suite 2のアプリケーション(Photoshop・Illustrator・InDesign・GoLive)のカラー設定を、簡単な操作で同期させることが可能となりました。
まずAdobe Bridgeを開き、[お気に入り]パネルで[Bridge Center]を選択します。次に[カラー設定を開く]をクリックします(下図赤枠)。
※[Bridge Center]はAdobe Creative Suite 2 Premium、またはStandardに付属するBridgeにしか含まれておりません。そのため、単品の製品に付属するBridgeからはカラー設定の同期はできませんので注意して下さい。
すると[Suiteのカラー設定]ダイアログが表示されるので、目的の設定を選択し、[適用]ボタンをクリックします(下図)。これで、Photoshop CS2・Illustrator CS2・InDesign CS2・GoLive CS2のカラー設定が同期されます。
また、CS2では各アプリケーションで作成したスウォッチの共有も可能になっています。例として、Illustrator CS2のスウォッチをInDesign CS2で読み込むケースを見ていきます。
まず、Illustrator CS2のスウォッチパレットで[交換用にスウォッチを保存]を選択します(下図)。
名前を付けて、任意の場所に保存します(下図)。なお、拡張子は「.ase」です。
すると、警告を促すダイアログが表示されます(下図)。これを読むとわかりますが、すべてのスウォッチが交換できるわけではありません。Illustrator CS2およびInDesign CS2の「パターン」「グラデーション」「レジストレーション」のほか、Photoshop CS2の「ブックカラー参照」「HSB」「XYZ」「ダブルトーン」「モニタRGB」「不透明度」「インキの総使用量」「webRGB」は共有できません。 交換用にスウォッチを保存すると、これらのタイプのスウォッチは自動的に除外されます。
次に、書き出したファイルをInDesign CS2のスウォッチパレットから[スウォッチの読み込み]を選択して読み込みます(下図)。
Illustratorのスウォッチが読み込まれました(下図)。