前回のStudy Room CS No.39の続きです。今回も残りの項目の詳細をみていきたいと思います。なお、各ダイアログの赤枠で囲った項目は、「ドキュメントを開いた状態で設定した場合には、アプリケーションデフォルトの設定に影響を与えない項目」です。
文字枠グリッド
グリッド設定:グリッドの形
「四角」と「丸」のどちらかを選択できます。デフォルトは「四角」です。
グリッド設定:文字枠
「仮想ボディ」と「平均字面」のどちらかを選択できます。デフォルトは「仮想ボディ」です。詳細はStudy Room 2.0J No.72を参照して下さい。
グリッド設定:塗りつぶし
「フレーム角から」と「行頭から」のどちらかを選択でき、また何文字目を塗りつぶすかも設定します。グリッドが塗りつぶされるのが嫌な場合は、「行頭から」を選択し、大きな値を設定しておくとよいでしょう。
グリッド設定:ズーム限界度
ドキュメントの表示倍率によって、フレームグリッドが表示される限界値を設定します。
フレームグリッド設定:文字数表示のサイズ
フレームグリッド右下または左下に表示される「文字数表示」のサイズを設定します。表示メニューで文字数を表示するように設定していないと表示されません。
レイアウトグリッド設定
レイアウトグリッドのカラーを設定します。
欧文辞書
言語
それぞれの[言語]に対して、[ハイフン辞書][スペル辞書][二重引用符][引用符]を設定します。「日本語」以外の言語では[ハイフン辞書]と[スペル辞書]に「Proximity」が設定されています(日本語では「言語なし」)。サードパーティ製の辞書をインストールしていない場合は、[ハイフン辞書]と[スペル辞書]は変更できません
ハイフンの例外単語を参照する辞書
「ユーザ辞書」「ドキュメント」「ユーザ辞書とドキュメント」の中から選択します。
ドキュメントにユーザ辞書を自動埋め込み
デフォルトではオンになっていますが、ユーザ辞書をドキュメントに埋め込みたくない場合はオフにします。
ユーザ辞書編集後、すべてのストーリーに自動適用
デフォルトではオンになっていますが、ユーザ辞書を編集してもストーリーに自動適用したくない場合はオフにします。
※例外単語リストとは
辞書に単語を追加または削除すると、例外単語リストが作成されます。ハイフンとスペルの例外単語リストは、デフォルトではユーザ辞書ファイルにあります(拡張子は「.udc」および「.not」)。ユーザ辞書ファイルはInDesignドキュメントから独立していますが、例外単語辞書をInDesignのドキュメント内に保存することも可能です。例外単語リストをドキュメント内に保存すると、他のマシンで作業した場合でもテキスト処理が統一でき、ドキュメントから独立したファイルとして保存すると、他のドキュメントでも同じ例外単語リストを使用できます。なお、編集メニューから「欧文辞書」を選択することで、辞書に単語を追加したり削除したりします。
欧文スペルチェック
ミススペル単語
言語辞書にない単語が検索されます。
反復語
「the the」のように重複した単語が検索されます。
小文字の単語
言語辞書に大文字で登録されている単語(Japanなど)が、小文字だけの場合に検索されます。
小文字の文
ピリオド、感嘆符、疑問符の後に続く、小文字で始まる単語と、その直前の単語が検索されます。
※欧文スペルチェック
[編集]メニューから[欧文スペルチェック]を実行することで、欧文テキストのスペルチェックができます。詳細はStudy Room 2.0J No.62を参照して下さい。
ストーリーエディタ
テキスト表示オプション
[フォント][文字サイズ][行間隔][テキストカラー][背景カラー]をそれぞれ設定します。また[テーマ]には、あらかじめ「紙上のインキ」「琥珀色のモノクロ」「クラシックシステム」「ターミナル」の4つのテーマが用意されており、選択するだけで外観を設定できます。なお[アンチエイリアスを使用可能にする]がオンの場合、文字のエッジがスムーズに表示されます。
カーソルオプション
テキスト挿入点の外観を[標準][太い][バーベル][ブロック]の4つの中から選択します。なお[点滅]がオンの場合には、テキスト挿入点が点滅します。
表示画質
オプション:デフォルト表示
「最適化」「一般」「高品質」の中からを選択します。ただし、「高品質」を選択した場合は動作が重くなるので、通常は「一般」を選択しておく方がよいでしょう。なおInDesignでは、個々の画像に対して個別の表示画質を設定することも可能です。
オプション:オブジェクトレベルで表示設定を保持
デフォルトではオフになっていますが、オンにすることで個々の画像に個別に設定した表示画質を保持できます。
表示設定を調整
[最適化][一般][高品質]のそれぞれに対して、[ラスター画像][ベクトル画像][透明]のそれぞれの品質を設定できます。なお変更を加えた場合でも、[デフォルトを使用]をクリックすることで、デフォルトの設定に戻すことができます。
アンチエイリアスを使用可能にする
オンにすることで文字のエッジやビットマップ画像のジャギーを滑らかに表示します。
文字のグリーキング
設定したサイズより小さな級数のテキストがグリーキング(淡色のバー)で表示されます。この項目はパフォーマンスに影響を与えるので、あまり小さな値を設定しないほうがよいでしょう。
ファイル管理
ドキュメント復帰データ
作業中にInDesignが落ちた場合、復元データはオリジナルファイルとは別の場所に一時的に保存されます。この復元データの保存場所を変更する場合は、ここで設定します。正常に保存されると復元データは削除されるので、通常はあまり気にする必要はありません。
InDesignファイルの保存
[ドキュメントのプレビュー画像を含む]にチェックを入れると、プレビュー画像付きで保存されます。デフォルトではオフになっています。
Version Cue
InDesignでVersion Cueを使用する場合には、[Version Cueを有効にする]にチェックを入れます。ここをオンにしないとInDesignでVersion Cueは使用できません。
更新
オプション
[更新設定]ではInDesignのアップデート情報を取得する期間を設定します。「なし」「週1回」「月1回」「3ヶ月に1回」のどれかを選択します。なお、アップデート情報はヘルプメニューの[更新]から手動でチェックすることも可能です。
文字組みプリセットの表示設定
文字組みプリセット
使用しない[文字組みアキ量設定]をメニューに表示させたくない場合は、その設定のチェックを外すことで表示されなくなります。なお、この設定はドキュメント依存なので、オフに設定した[文字組みアキ量設定]を使用したドキュメントを開いても問題はありません。