当BBSでカランドさんより報告していただきました件
- ルビに合成フォントを指定すると「フォントがない」旨のアラートが出る
- インライングラフィックの後にカーニングをかけるとタブ位置がずれる
- ルビの親文字にカーニングをかけるとルビがずれる
について、Adobeより検証結果をいただいたそうなので、その検証結果をご報告させていただきます。
まずは、ルビに合成フォントを指定した場合に、ドキュメントを開くと「フォントがない」旨のアラートが出る件です(下図)。
このドキュメントには、[段落スタイル(仮にAとします)]と[合成フォント(仮にBとします)]が設定してあり、
[段落スタイルA]のルビフォントには「Century Old Style Italic」
[合成フォントB]の欧文フォントには「Century Old Style Regular」
が設定してあります。そして[段落スタイルA]を適用してある本文に、ローカルでルビフォントに[合成フォントB]を適用しています。
Adobeによると、「スタイルシートで、ルビフォントとして合成フォントの構成要素と同一のフォントファミリーかつ異なるフォントスタイル(和文、欧文を問わない)を指定し、かつ本文中のルビフォントをローカルで合成フォントに変更した場合、ルビに使用された合成フォントが見つからない。」ということになるそうで、
他にも色々パターンを変えて検証していただいたそうですが、上記の操作条件がすべて揃った場合に限り、この問題が発生するとの事だそうです。
最も簡単な回避方法としては、[段落スタイル]のルビフォントを特定しないことだそうです。
次に「インライングラフィックの後にカーニングをかけるとタブ位置がずれる」ですが下図をご覧下さい。1行目と2行目は同じものですが、2行目にはインライングラフィック後にカーニングをかけてあります。すると(1)のタブ位置がずれてしまいます(トラッキングでもずれます)。
次に「ルビの親文字にカーニングをかけるとルビがずれる」ですが、これも2行目のみ親文字にカーニングをかけています。すると下図のようにルビがずれてしまいます(トラッキングでもずれます)。
上記2件についても、Adobeではこの問題を確認したそうです。