「条件テキスト」とは、レイアウトは同じで異なる内容のドキュメントを作成する場合に便利な機能です。
例えば、デザイン・レイアウトは同じで、価格を「円」で表記する印刷物と、「ドル」で表記する印刷物を作る必要があるとします。この場合、これまでですと、ドキュメントを2つに分けて作成するか、1つのドキュメントでレイヤーを分けて作成し、レイヤーのオン/オフを切り換えながら作業するかのどちらかだったかと思います。しかし、「条件テキスト」を使用することで、1つのドキュメント内に異なるバージョン(ここでは「円」と「ドル」の2つ)の作成が可能となります。
ますば、下図のようなテキストを用意しました。このテキストに対し、「条件テキスト」を指定したいと思います。
[ウィンドウ]メニューの[書式と表]から[条件テキスト]を選択して、[条件テキスト]ダイアログを表示させます(下図)。
[新規条件]ボタンをクリックすると、[新規条件]ダイアログが表示されます(下図)。
「名前」を指定し、「OK」ボタンをクリックします。ここでは、「円」と「ドル」の2つの「条件」を作成しました(下図)。
※必要に応じて「形式」や「外観」「カラー」も変更することができます。
次に「条件」を適用したいテキストを選択し、[条件テキスト]パネルで対応させる「条件」をクリックしながら関連付けしていきます。
目的のテキストすべてに対して「条件」を指定しました(下図)。
あとは[条件テキスト]パネルで表示させる「条件」の目玉アイコンのオン/オフを切り換えればOKです。
下図は「ドル」を非表示にし、「円」のみを表示させた状態です。
下図は「円」を非表示にし、「ドル」のみを表示させた状態です。
上の2つの図を見ていただくと分かると思いますが、「条件テキスト」を適用した場合、非表示にした「条件」はただ単に表示されないだけでなく、なかったものとしてそれ以降のテキストが流れこみます。この点が大きなポイントといえるでしょう。
なお、[インジケータ]では「表示」「表示と印刷」「隠す」のいずれかを選択することができます。作業内容に応じて切り替えて作業して下さい。また、パネルメニューから[オプションを表示]を選択すると、「新規セット」が作成可能となり、いくつかの条件を組み合わせた[セット]を使用することもできます(下図)。