InDesign CSには、新しく先頭文字スタイルの機能が追加されました。これは段落スタイル内に複数の文字スタイルを入れ子として持たせることができる機能です。特にインタビュー形式のように、段落先頭のテキストに本文と異なるスタイルを適用したい場合に使用すると便利です(下図)。
このような文字組みをする場合、これまでですと任意のテキストに手作業で文字スタイルを割り当てる作業が必要でした。しかし、先頭文字スタイルを使用することで簡単に作業することが可能になります。設定は段落スタイルの[ドロップキャップと先頭文字スタイル]で行います(下図)。
このダイアログで、「ドロップキャップ」と「先頭文字スタイル」を設定します(ちなみにドロップキッャプは2.0でも設定可能でしたが、CSではドロップキャップに文字スタイルを設定可能になっています)。
まず「新規スタイル」ボタン(上図赤枠)をクリックします。
すると、上図のようなダイアログに変わります。ここで各項目を設定すればOKです。この時、
設定した「文字数」までその文字スタイルを適用するのか
設定した文字や記号・特殊文字までその文字スタイルを適用するのか
また、設定した文字や記号類を含んで設定するのか、そこで区切るのか
などなど、様々な設定が可能となっています([文字]欄は手動で任意の文字を入力可能です)。
なお、任意の箇所で区切りたいときは、[特殊文字の挿入]の[先頭文字スタイルの終了文字]を使用すると便利です(下図)。
また、先頭文字スタイルは複数個登録可能で、その場合、リストアップ順に適用されます。順序を入れ替えたい場合は、「▲」「▼」マークをクリックして順序を変更します。なお、先頭文字スタイルに設定する文字スタイルは、あらかじめ作成しておかないとポップアップメニューに表示されません。注意しましょう。
ちなみに上図が最初のキャプチャに使用した設定です。