Adobe FireflyやPhotoshopで使用可能な［テキストから画像生成］の機能が、InDesignでも使用可能となりました。プロンプトを入力して、その内容にマッチした画像を生成できます。
まず、［ウィンドウ］メニューから［テキストから画像生成］を選択して［テキストから画像生成］パネルを表示させます（空のグラフィックフレームを選択して、コンテキストタスクバーの［テキストから画像生成］をクリックしてもかまいません)。
最上部のプルダウンメニューから［テキストから画像生成］を選択し、［プロンプト］に生成したい画像に関するテキストを入力します。このまま［生成］ボタンをクリックすれば、画像が生成できますが、より細かくコントロールしたい場合には［詳細］ボタンをクリックしてみましょう（下図）。
新しいパネルが表示され、より詳細な設定が可能になります（下図）。
［縦横比］は、横（4:3）／縦（3:4）／正方形（1:1）／ワイドスクリーン（16:9）／縦（9:16）のいずれかを選択できます。
また、［コンテンツの種類］には「写真」と［アート］のどちらかを選択できるので、目的に応じて切り替えてください。なお、［自動］をオンにすると「写真」と［アート］の選択はできず、AIが自動的に写真やアートを生成します。
［参照画像］を選択すると、指定した画像のスタイルを踏襲して画像が生成されます。手持ちの画像をアップロードするか、あるいは［ギャラリー］の中から参照したい画像を選択します（下図）。
［スタイル効果］を選択すると、事前に用意された画像のスタイルを踏襲して画像が生成されます。現時点で、124種類のスタイル効果が用意されています（下図）。
ここでは、まず「冬の山と川」というプロンプトで［縦横比：正方形（1:1）］［写真］を選択して画像を生成してみます。すると、［テキストから画像生成］パネルに3つのバリエーションが生成されるので、ドキュメント上にドラッグして配置します（下図）。
ちなみに、事前にグラフィックフレームを作成していた場合には、そのグラフィックフレーム内に画像がフィットするよう、拡大縮小されて生成画像が配置されます（［オブジェクトサイズの調整］の［フレームに均等に流し込む］を実行したのと同じ結果となります）。
また、［縦横比］に何を選んだかで生成される画像のピクセル数は以下のようになります。
- 横（4:3） 2304 × 1792 pixel
- 縦（3:4） 1792 × 2304 pixel
- 正方形（1:1） 2048 × 2048 pixel
- ワイドスクリーン（16:9） 2688 × 1536 pixel
- 縦（9:16） 1792 × 2304 pixel
なお、 生成される画像はRGBのJPEG形式（72ppi）で、埋め込みではなく、リンク画像となります。生成された画像のファイルパスは［リンク］パネルから確認でき、［ユーザー名/書類/InDesign生成AIアセット］フォルダ内に生成されます。パッケージを実行すれば生成された画像も収集されます。
今度は、［参照画像］を指定してみましょう。［コンテンツの種類］には［アート］を選択し、［参照画像］はギャラリーの中から選択しました（下図）。
生成された画像が下図です。参照画像のイメージが反映されているのが分かります。
今度は、［スタイル効果］を指定してみましょう。［コンテンツの種類］には［写真］を選択し、［スタイル効果］は［ハーフトーン］を選択しました（下図）。
生成された画像が下図です。選択したスタイルが反映されているのが分かります。
このように、InDesignでも［テキストから画像生成］の機能が利用できるようになりました。しかし、RGBのJPEG形式で生成される等、まだまだDTP用途では使いづらいため、個人的にはPhotoshopで生成した画像を編集して使用するのがお勧めです。
