[クイック適用]という機能は、InDesign CS2から搭載されていましたが、CS3ではさらに機能が強化されています。
※[クイック適用]とは、キーボードの操作だけでスタイル等を適用できる機能です。command+return(WindowsではCtrl+Enter)を押すことでクイック適用ボックスを表示させ、素早くスタイル等が適用できます(Study Room CS2 No.12参照)。
CS2までの[クイック適用]は段落スタイル・文字スタイル・オブジェクトスタイルのいずれかを適用したいケースで使用しましたが、CS3ではさらに、メニューコマンドやスクリプト等も呼び出し可能となりました。 作業中にcommnd+return(WindowsではCtrl+enter)キーを押すと、画面右上の方に[クイック適用]ボックスが表示されます(下図)。
[クイック適用]ボックスのフィールドに適用したいスタイルやコマンド名の一部をタイプします。すると、そのタイプした内容に合致するスタイル名やコマンド名がリストされます。なお、▼マークをクリックすることでリストされる項目のオン/オフの設定も可能です(デフォルト設定では、スクリプトはリストされない設定となっています)。例えば、「カラー」や「フレーム」とタイプした状態が下図です。
なお、[クイック適用]ボックスは、下図のようなアイコンをクリックしても呼び出しが可能です。このアイコンは[コントロール]パレットをはじめ、[段落スタイル]パレット、[文字スタイル]パレット、[オブジェクトスタイル]パレット、[表スタイル]パレット、[セルスタイル]パレット等にもついています。