新着情報

第41回勉強会のお知らせ

第41回勉強会の開催が決定しましたのでお知らせいたします。セミナー(および懇親会)参加希望の方は、「勉強会お申し込み」ボタンからお申し込みください。

なお、セミナー終了後にその場で交流会を開催させていただきます。日頃、同業他社の方と話をする機会が少ない方も、ぜひ交流を図って情報交換等をしていただければと思います。

■勉強会
日時:2016年11月5日(土)14時00分〜18時45分
    【セミナーは14時〜18時10分、交流会は18時10分〜18時45分を予定しています】
    (13時30分より受付開始)
会場:ウインクあいち 小ホール
    〒450-0002 名古屋市中村区名駅4丁目4-38
    JR名古屋駅桜通口からミッドランドスクエア方面 徒歩5分
    ユニモール地下街 5番出口 徒歩2分
定員:150名
受講料:3,000円(勉強会当日、受付でお支払いください。希望者には領収書を発行できます)

■内容(予定)
Session 1:配色徹底解説〜基本から応用、CMYK・特色・RGBまで〜
色彩の理論はひとつではありません。また、どの理論が優れているというものでもありません。基本としてPCCSとイッテンの色彩論を紹介します。また理論では表せない感情面での配色も紹介します。
2色印刷や5色印刷の制作方法、日本と海外のインキの違い、紙(CMYK)とWEB(RGB)両方に展開する仕事の色管理方法も紹介します。


スピーカー:大里 浩二 氏(株式会社THINKSNEO 代表取締役)
広告・CI・Web・エディトリアル等、幅広いジャンルを手がけるアートディレクター。デザイン論・色彩論等に造詣が深く、学校講師をはじめ専門書の企画・執筆や各種講演も行っている。
日本デザイン学会会員、意匠学会会員、日本印刷技術協会DTPエキスパート認証委員、大阪芸術大学 非常勤講師、東京工科大学 非常勤講師、東洋美術学校 非常勤講師、株式会社THINKSNEO 代表取締役。
著書に『デザインを学ぶすべての人に贈るカラーと配色の基本BOOK』(ソシム)『レイアウトIllustrator教室』(ワークスコーポレーション)など。
共著に『やさしいレイアウトの教科書』(エムディエヌコーポレーション)、『デザインを学ぶ3文字とタイポグラフィ』(エムディエヌコーポレーション)など。
監修に『すべての人に知っておいてほしいデザイン・レイアウトの基本原則』(エムディエヌコーポレーション)、『すべての人に知っておいてほしい配色の基本原則』(エムディエヌコーポレーション)など。



Session 2:制作と印刷の相互理解で「正しく刷れる」DTPの運用ポイント
名古屋では初めてとなる出力セミナーの機会をいただきました。
このセッションでは(他の会場では数回のセミナーを経てマニアックな領域まで行っちゃってますが)、基本に立ち返りつつ、知識を知恵として活かせる深い理解を目指します。
先日のAdobe MAX Japan 2016においても、実質30分の中で基本的なポイントに絞った「正しく刷れる」ための(今までとはちょっとだけ違う手法の)解説を行いました。
しかし、実際に正しく刷るためには、他にも重要なポイントがあります。
Adobe MAX Japan 2016での解説を大幅に拡充し、デモも交えた内容でご説明します。


スピーカー:松久 剛 氏(株式会社SCREENグラフィックアンドプレシジョンソリューションズ GA統轄部 GAソフトウエア開発部)
現在は、ワークフローRIP「EQUIOS」の開発に従事し、搭載されている「Adobe PDF Print Engine」などRIP処理演算部分を担当。開発で得た情報から、同社Webサイトで公開されているPDFワークフローに関する技術解説をまとめた PDF版の「EQUIOS / Trueflow出力の手引き」及びブログ形式の「出力の手引きWeb」の執筆も担当している。



Session 3:Illustratorで作るグラフィックデザイン
Illustratorは「ドロー系グラフィックソフト」という位置付けのソフトウェアです。印刷物のレイアウトはもちろん、最近ではwebデザインのカンプ作りに使われることも多くなりました。しかし、本来はその名が示すとおり、イラストやロゴ、アイコンなど、グラフィックを作るための機能が充実しています。本セッションでは、基本に立ち返って、Illustratorでグラフィックをデザインするときに使えるアイデアや効率化のポイントを、具体的な作例を交えながら解説していきます。


スピーカー:高橋 としゆき 氏(Graphic Arts Unit
1973年生まれ、愛媛県松山市在住。地元を中心に「Graphic Arts Unit」の名義でフリーランスのグラフィックデザイナーとして活動。紙媒体からウェブまで幅広いジャンルを手がけ、デザイン系の書籍も数多く執筆。近著には『デザインのセオリーから学ぶ Photoshop & Illustratorの教科書』(エムディエヌコーポレーション刊/共著)など。また、プライベートサイト「ガウプラ」では、オリジナルデザインのフリーフォントを配布しており、TVCM、ロゴタイプ、アニメ、ゲーム、広告など、さまざまな媒体で使用されている。
Twitter:@gautt

■タイムテーブル(予定)
14:00〜14:05 ごあいさつ
14:05〜15:15 Session 1:配色徹底解説〜基本から応用、CMYK・特色・RGBまで〜
15:15〜15:30 休憩
15:30〜16:40 Session 2:制作と印刷の相互理解で「正しく刷れる」DTPの運用ポイント
16:40〜16:55 休憩
16:55〜18:05 Session 3:Illustratorで作るグラフィックデザイン
18:05〜18:10 ごあいさつ
18:10〜18:45 交流会

■懇親会(交流会の後、席を変えての飲み会となりますので、希望者のみ申し込んでください)
時間:19時00分頃〜
場所はセミナー会場近くの居酒屋を予定しています。料金は実費です。
詳細が決まりましたら、後程お知らせいたします。
※当日のドタキャンはご遠慮ください。前々日までにキャンセルのご連絡がない場合、料金をいただきます。

■お願い
※勉強会が近づきましたら、参加者には受講票をメールさせていただきます。
 セミナー当日はプリントして受付にご提示ください。
※当日はネームタッグをご用意いたしますので、名刺を1枚お持ちください。
※USTREAMでの中継や動画撮影は禁止とさせていただいております。
※キータイプの音が気になる方もいらっしゃいます。
 セミナー会場でパソコンを使用する際には、回りの迷惑にならない範囲でご使用ください。

※セミナーは先着順にて受付し、定員に達ししだい受付を締め切ります。
※重複してお申し込みはできません。
※部屋の温度調整は行いますが、座る場所によっては寒いといったケースがあるかもしれません。ひざ掛けやカーディガン等をお持ちいただくと良いかもしれません。
※申し込みのキャンセルや申し込み内容の変更、ご質問等がありましたら、「お問い合わせ」ボタンからご連絡下さい(その際には登録番号をお知らせください)。


第1回ミニ勉強会終了報告

2016年8月27日(土)に、ベースキャンプ名古屋にて第1回の「ミニ勉強会」が開催されました。

今回のテーマは「はじめてみようInDesign」ということで、講師のYUJI氏が、これからInDesignを始める方や始めてまもない方を対象に、一緒にアプリケーションを操作しながらの勉強会となりました。

また、ハンズオン形式ということで、(講師・スタッフも含め)13名という少人数での開催となり、参加者の方がその都度、わからないことを質問したりしながら勉強会が進行していきました。

内容は、基本的な機能や操作が中心で、

・ページ組みをスムーズに進めるためのいろいろな機能
・ドキュメント設定(レイアウトグリッドとマージン・段組)
・各種フレームの特徴
・ページパネルとセクション
・マスターページの概念
・テキストの流し込み
・コンポーザの挙動
・禁則処理・文字組みアキ量設定(概念のみ)
・見出し
・スタイル機能
・画像の配置方法

といった多岐にわたる内容となりました。

今回は時間の都合上、文字組みアキ量設定の詳細や、実践的な設計方法などには触れられませんでしたが、今後も「ミニ勉強会」は継続していく予定で、また機会を設けていきたいとのことでした。
さらに、InDesignだけに限らず、他のアプリケーションに関する内容も取り上げていきたいとのことでした。

勉強会終了後は、希望者による懇親会も行われました。

レポート:松浦 正典


第1回ミニ勉強会

『DTPの勉強部屋』では、新しい試みとしてミニ勉強会を開催します。
いつもの勉強会とは違い、少人数で開催する勉強会ですので、疑問点を質問したり、ディスカッションしながら勉強できます。

初回となる今回は、『はじめてみようInDesign』ということで、これからInDesignを始める人(あるいは始めてまもない人)を対象とした勉強会を開催します。
「これまで、Illustratorのみで作業していたけど、InDesignも使えるようになりたい」なんて方は、ぜひご参加ください。 InDesignの基本的な考え方や使い方を、手を動かしながら学習していきます。
※講師役は『InDesignの勉強部屋』のYUJIがつとめさせていただきます。
※ある程度、Illustrator等の操作ができる方を対象とさせていただきます。

なお、受講にあたってはノートPCをご持参ください。なくても受講は可能ですが、ノートPCがないと実際にアプリケーションを使った操作はできません。
※ノートPCには、InDesign(CS5以上)がインストールされた状態でご参加ください。

■開催概要

日時:2016年8月27日(土)13時00分〜18時00分
   (12時30分より受付開始)
   ※途中で適宜、休憩をはさみます。
会場:ベースキャンプ名古屋
   〒450-0002 名古屋市中村区名駅3丁目18-5 モンマートビル5階
   TEL : 052-485-8544
   ※名古屋駅から徒歩約5分。
   http://basecamp-nagoya.jp/access.html
定員:11名(先着順)
参加費:2,000円(勉強会当日、主催者にお支払いください。希望者には領収書を発行できます)

■お申し込み方法

希望者は、こちらからお申し込みください。
https://atnd.org/events/80090
※定員をオーバーした場合には、キャンセル待ちになります。


第40回勉強会終了報告

2016年5月21日(土)、「第40回勉強会」が名古屋のウインクあいちで開催されました。今回は「10周年記念」として、いつもと違いスピーカーの人数も多く、時間も長い構成となりました。そのため、ここ数年では出席者の数が最も多かった印象です。
最初はKeynote Sessionとして、グラフィックデザインの仕事の傍ら、DTP黎明期からいち早く仕事にMacを取り入れ、雑誌などでレポートを執筆されてきた菊池美範さんの、80年代からはじまるDTP環境についてのお話と、デザイナーの仕事形態についてのお話。
次が、Illustrator Sessionとして『10倍ラクするIllustratorの仕事術』やDTP関連のセミナーの講師としておなじみの鷹野雅弘さんの、Illustratorのアクション・スクリプトなどについてのお話。
Photoshop Sessionは、『Photoshop10年使える逆引き手帖』などの執筆や、Photoshop関連のセミナー講師などをされている藤本圭さんによるPhotoshopの学び方についてのお話。
InDesign Sessionは、本セミナー『DTPの勉強部屋(名古屋)』を主催するデザイナーのYUJIさんによるInDesignの時短テクニックについてのお話。
そして最後はAdobe Sessionとして、アドビ システムズ株式会社より、岩本崇さんのCreative Cloudについてのお話でした。
すべてのSessionの終了後は、恒例の「じゃんけん大会」がありました。今回は10周年記念で賞品の数も多く、いつも以上の賑わいを見せていました。

Keynote Session:デザイナーは『拡張し、集中』する。
スピーカー:菊池 美範 氏株式会社エイアールディー 代表)


この日の登壇者で唯一初登場の菊池さん。ご自身は熊本出身ということですが、愛知県の高校を卒業されていることもあり、名古屋に親近感を感じているそうです。80年代からDTPを導入し、長年グラフィックデザインの現場で活躍され、昨年は自身の会社の事業を清算。今はフリーに近い形態で、デザイナーの領域に留まらない様々な活動をされているそうです。
ここからメインの話としてDTP環境の話を、いくつかの時代の区切りに分けてご自身の体験とともにお話しになりました。「黎明期」は、Macintoshが非常に高価だったにもかかわらず、ほとんど仕事では使えなかった時代。「揺籃期」は、DTPソフトとしてQuarkExpressが普及しだした時代、InDesign 1.0が発売し、安定した環境が整いつつあった「成長期」を経て、どんどん便利になる反面、デザイナーの仕事領域が拡大し続けている「成熟期」といった流れがあったと説明されました。
そして、現在のようなDTP環境になるためにはいくつかの「ターニングポイント」があったといいます。それは「Quark Expressが日本で普及したこと」「Quarkと競合するPageMakerが限定的にユーザーを確保していたこと」「Quark Expressが4以降停滞したこと」「InDesignが台頭したこと」「フォントの年間ライセンス化の実現」「Adobe CSが標準化し、その後年間ライセンス方式のCCが普及したこと」などが挙げられるといいます。
次に「雑誌と書籍の日々」として、ご自身の主立った雑誌・書籍の仕事を紹介しながら、それぞれの時代・仕事におけるDTP環境のお話がありました。その中で、今でも自作のオリジナル「レイアウト用紙」を使用し、手書きでラフを描いているということが印象的でした。
最後に菊池さんの現在の活動を紹介されました。元々デザイナーは独立志向が強いため、現在のような手軽に揃えられるDTP環境においては、身軽なSOHOスタイルの方が合っているとのことです。そのようなスタイルで菊池さんは、これまで培った人脈を活かし、製品開発に関わったり企業のブランディングを行っているといいます。そして、デザイナーやDTPオペレーターの技能は、社会に必要としている人が沢山いるため、社会に貢献し、奉仕する心が大切だと感じているのことです。菊池さんは出身でもある熊本の震災復興のボランティアに積極的に参加され、新しい発見があったりと充実した日々を送っているといいます。

Illustrator Session:アクションとスクリプト、さらなる活用のポイント
スピーカー:鷹野 雅弘 氏株式会社スイッチ 代表)


いきなりオマケ「グループの抜き」からはじまった鷹野さんのセッション。今回のテーマは「効率アップ」ということで「時短」を実現するための様々な方法を紹介していただきました。
まずは文字入力という誰もが行う作業の効率化。単語の打ち間違いを減らすための単語登録や、入力をしやすくるキーボードのカスタマイズの他に、括弧類を組み合わせた文章を入力する時の手動動作を減らす「Keyboard Maestro」というアプリケーションのマクロを紹介されました。
そしてIllustratorでは「キーボードショートカット」「アクション」「スクリプト」「アクションとスクリプトの合わせ技」を解説。キーボードショートカットはデフォルトからのカスタマイズを推奨。InDesignやPhotoshopと揃えて、繰り返し操作して体で覚えることを勧められました。アクションは、定形作業を記録して実行できることに加え、アクションにキーボードショートカットを当てられることも説明。そしてスクリプトは、鷹野さんのおすすめするスクリプトのいくつかをデモ。それ以外にもレジュメに概要つきで紹介されていました。さらにアクションとスクリプトの合わせ技として、スクリプトからアクションを呼び出す方法を紹介。アクションに記録できない動作(アートボードを選択オブジェクトに合わせるなど)をスクリプトで動かししつつ、他の動作をアクションで補完するデモもありました。
今回の鷹野さんのセッションでは、冒頭にワークとしてどんなタスクに時間をかけているのかを会場に問いかけ、一緒に考える時間がありました。そのワークでは、総合時間は細かいタスクの積み重ねによって成り立っていること。どんなタスクがあるか棚卸しをし、時間がかかっていたり、負荷の多い作業を洗い出すことのヒントになりました。そしてその作業の見直しや便利なツールを使用した改善を行い、一つ一つの効率アップ技を組み合わせることで、確実に総合時間の時短に効いてくるということがよく分かるセッションだったと思います。

Photoshop Session:歴史から紐解く、Photoshopの効果的な学び方
スピーカー:藤本 圭 氏株式会社テイク・フォト・システムズ 代表)


今回は初心者の参加者も多いと思い、長く実践できる普遍的な内容を考えた結果、「効率的な学び方」というテーマになったそうです。藤本さんの会社では、Photoshopを使用するときに、社員に「調整レイヤー」などの便利な「後から編集可能なツール」の使用を禁止しているといいます。その理由は、Photoshopを「効率よく習得するため」とのこと。後からやり直せると、覚えるのに時間がかかるからだそうです。
まずは、「Photoshopの歴史から見る方向性」として、バージョン1.0から7.0までの機能面での強化、CS2以降の自動化と非破壊編集の追加といったおおまかなバージョンアップの方向性をおさらい。
その後、実際に画像データを開いてデモを行いました。非破壊編集は便利な反面、操作手順が多くなったり、設定内容のより深い理解が必要になったりと問題点も多いといいます。ここでは「仕上がりの目標を決めてから作業する」ことが重要であると強調されました。
次に「Camera Rawフィルタ」を用いたデモ。「Camera Rawフィルタ」はPhotoshopと基本的な機能は同等でありながら、おおまかな作業はこちらの方が向いているとのことでした。そして設定値が保存できることも、便利な点だといいます。しかし、沢山の画像を効率よくレタッチする場合は、Lightroomを使用した方がよいとのことです。
最後に、Photoshopの習得への近道は、編集不可の作業をすることと、何度も反復して覚えることの2点が重要ということを強調されました。

InDesign Session:時短のための神速InDesign
スピーカー:YUJI 氏InDesignの勉強部屋


今回のYUJIさんによるInDesignのセッションは、作業のたびに必要になっていたひと手間を無くして時間を短縮する、いわばInDesignを最速作業用にカスタマイズし尽くすという内容でした。
まずは「アプリケーションデフォルト」のカスタマイズ。ドキュメントを開いていない状態で行った設定は新規ドキュメントを作成する際に適用されるので、よく使う設定を予め行っておくとスムーズに作業を開始できることを説明。
次に、すぐに使えるようにあらかじめ用意しておく設定として、スウォッチやスタイル、文字組アキ量設定があげられました。良う使う設定として、色の濃淡や文字ツメのパーセンテージごとの文字スタイルを用意したり、罫線の幅や角丸のサイズでオブジェクトスタイルを作っておくことで、パネルから数値を調整する必要がなくなります。文字組アキ量設定はカスタマイズ例として大石さんの設定ファイルのダウンロードページへの案内もありました。さらに、書き出すPDFの仕様別に保存できるPDF書き出しプリセット、よく作るサイズが保存できる新規ドキュメントのプリセット、キーボードショートカットを他アプリケーションと合わせるなど少しの手間や判断する時間を出来る限り省いていくための仕組みが紹介されました。
既存機能の次に紹介されたのは、拡張機能をダウンロードできるAdd-ons。これはAdobeサイト内で提供されているAdobe製品で使える機能が追加できるサービスで、例として「Long Document Panel」がデモされました。さらにスクリプトの解説では、サンプルとして入っている便利なスクリプトの紹介と、InDesignの配置画像を適正な解像度へリサイズする「shag(仮称)」の紹介があり、「shag(仮称)」のデモですべての画像がリサイズされたのを見た参加者からは驚きの声があがっていました。
基本設定のカスタマイズ、よく使う設定の保存で足回りを盤石に固めつつ、拡張機能やスクリプトでさらにスピードを上乗せ。まさに神速への道が切り開けたセッションでした。

Adobe Session:Creative Cloud使っていますか? 〜便利なサービスと互換情報〜
スピーカー:岩本 崇 氏アドビ システムズ株式会社


おなじみ、Adobeの岩本さんによるAdove Creative Cloud(以下CC)の紹介。CCとしてリリースされてから今年で4年になり、現在も様々な進化を続けているといいます。まずはAdobe CCの基本的な特長の説明。CCになってからの特長として「複数のバージョンが使用できる」「Mac/Windowsの切替が可」「初期費用が安く導入しやすい」「フォントやストレージなどの多彩なサービスが利用できる」ことが挙げられるといいます。特にフォントサービスである「Typekit」には、昨年からモリサワやタイプバンクなどの書体も追加され、日本語書体は計34書体となり、より魅力的なサービスになったとアピールされました。ちなみに、Typekitのフォントは、モリサワパスポートのフォントとの互換性を有しているとのことで、取引先などとのデータのやりとりにも安心とのことでした。他にも5000万点以上の高品質なロイヤリティーフリー素材が利用できる「Adobe Stock」などの紹介がありました。
データ運用の安全面では、Photoshop、Illustrator、InDesignで「自動バックアップ機能」があるために、万が一シャットダウン等のトラブルに見舞われても、安心とのことです。その他に、各データの制作バージョンの確認方法、「パッケージ」機能を使用するときの注意点、互換性についての各アプリケーションにおける注意点などのお話がありました。
全体として、信頼性と導入のしやすさなど、数々のメリットがあり、「まだ未導入の方は安心してCCに移行してください」と締めくくられました。

レポート:加納 佑輔・吉岡典彦


10周年を終えて

10周年のお礼

皆さん、こんにちは。先日、第40回目の勉強会が終了しました。第1回の勉強会を開催したのが、2006年4月22日ですから、ちょうど10年が経ったわけです。

まずは、過去の勉強会にスピーカーとして登壇していただいた皆さん、本当にありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。

・過去の登壇者(登壇順)
市川せうぞーさん/渡邊和仁さん/壱岐孝平さん/digioさん/小野塚繁基さん/西山正一さん/大橋幸二さん/菊地謙さん/浅田正洋さん/竹内亨さん/鷹野雅弘さん/カワココさん/大石十三夫さん/大熊肇さん/村上良日さん/坂口礼治さん/津田淳子さん/境祐司さん/北岡弘至さん/伊達千代さん/紺野慎一さん/岩本崇さん/樋口泰行さん/尾花暁さん/コントヨコさん/野口尚子さん/藤本圭さん/大倉壽子さん/藤井太洋さん/カイシトモヤさん/茄子川導彦さん/坂野公一さん/宮地知さん/加納佑輔さん/的場仁利さん/小杉幸一さん/濱口博文さん/鈴木一誌さん/丸山邦朋さん/矢野まさつぐさん/海津ヨシノリさん/五十嵐華子さん/小川明生さん/菊池美範さん

また、プチセッションにも多くの方に登壇していただきました。ありがとうございました。

この文書を読んでくれている方の多くは、過去の勉強会に参加したことのある方だと思いますので、この10年を振り返りながら、私の思いを伝えたいと思います。

勉強会を始めたきっかけ

振り返ってみると、長いようであっという間な10年だったように思いますが、まずは勉強会を始めたきっかけについてお話したいと思います。

私がDTPを始めたのが二十数年前ですが、当時はもちろんこのような勉強会はなく、知識を得るためには“詳しい人に教えてもらったり”“関連する書籍を読んだり”といった方法しかありませんでした。しかし、徐々にインターネットが普及しはじめ、多くの方がネット上に有益な情報を発信してくれるようになりました。フリーランスだった私は、こういった場で随分と勉強させていただいたのを覚えています。そして、DTP系サイトのオフ会が開かれるようになったのもこの頃でした。その多くは東京で開催されていましたが、私は自腹でちょくちょく参加させていただくように。名古屋から参加すると確かにお金はかかりましたが、オフ会には多くの有名な方や知識豊富な方がたくさん集まってきており、そこで得た知識や友人が、今の私の基礎になっていると言っても過言ではありません。

また、Apple User Groupの活動が活発になってきたのもその頃です。名古屋にもいくつかUser Groupがあり、その1つに入ってApple製品についての情報交換を始めました。小さな会でしたが、メンバーの誰かがApple製品やさまざまなソフトウェアについてプレゼンし、情報を伝えるというオフ会を開催していました。このオフ会での経験が、今の勉強会の基礎になったと言えるかもしれません。

そんな折り、あるイベントの後の懇親会で、A社の方から「名古屋のDTPをユーザーから盛り上げていきましょう」と肩を押されたわけです。つまり、「ユーザーが作るユーザーのためのセミナー(勉強会)をやりましょうよ」と言われたわけですね。「会場費ぐらいうちが出しますから」とも言われましたが、ただの一度のお金を出してもらったことはありませんけどね(笑)
また当時、名古屋には「WCAN」というWebの勉強会がスタートしていました。「DTPでもこんな勉強会ができたらいいな〜」と思ったのも理由の1つです。つまり、素敵なお手本がすでにあったというわけですね。

そのなこんなで、私も「よしっ、DTPの勉強会をやってみるか」との思いで始めたのがこの勉強会です。当初は私の知り合いに声を掛けて20名ぐらいの参加者でスタートしました。これまで宣伝らしい宣伝はしてきませんでしたが、口コミ等で徐々に広がり、今では100名程の方が参加してくれるイベントになりました。ありがとうございます。

勉強会への思い

そもそも、この勉強会を始めるにあたっての私の思いは2つありました。
1つ目は「知識を得てほしい」というこ。それも特に若い方に勉強してほしいと思っていました(もちろん、ベテランの方にも勉強してほしいですが……)。私のようにフリーランスだと、先輩や同僚から教えていただくといった機会はありません。また、会社によってもやり方はまちまちで、「自分の会社の常識が他社では非常識」なんてこともありますし、また他の人がどんなやり方をしているのかを学ぶということは非常に重要です。「こうやれ」と教えられたことでも、「何でこうするのか」という根本的な部分を理解していないと応用が効かないからです。ですから、古い時代の印刷や制作を知っている方には当たり前のことでも、若い方には当たり前じゃないことも多いわけです。そういった意味からも、とくに若い方に学んでほしいと思っていました。

2つ目は「横の繋がりを持ってほしい」ということ。先にも書きましたが、私自身、オフ会で多くの友達や知識を得ました。オフ会等で同業者の方と会話をし、情報を交換するということはお金に変えがたいものです。オフ会に参加する方は向上心のある方が多いですし、また仕事の上での繋がりができるかもしれません。そして何より、「やる気」をもらえます。極端な言い方をすれば、勉強の場よりも交流の場の方が重要と言えるかもしれません(あっ、もちろん勉強は重要ですよ)。これは、私自身の経験から強く思う気持ちです。

そもそも、この2つの思いで勉強会を始めました。この会の名前が『DTPの勉強部屋』となっているのも、セミナーイベントというよりも「みんなで一緒に勉強していきましょう」という思いが強かったからです。ですから、この勉強会の目的は勉強や交流の場であって、それ以上でもそれ以下でもありません。勉強会に人を集めるのが目的ではないですし、利益を出すことが目的でもありません。協賛金もまったくいただいていないですし、正直、この勉強会では1円も儲けていません。
私の個人的な気持ちから言えば、本当は無料にしたいとも思うのですが、会場を借りるお金やスピーカーの方にお支払いする交通費や謝礼を捻出する必要があるために、皆さんに受講料を頂いているというわけです。本来であればスピーカーの方にももっとお支払いしたいのですが、ユーザーベースの勉強会ということで、スピーカーの方にはご協力いただいています。本当に感謝でいっぱいです。

それともう1つ、勉強会の広がりについてもお話しておきますね。大阪の宮地さんがこの勉強会に参加されて、「大阪でも勉強会をやりたい」という強い思いで始められたのが『大阪DTPの勉強部屋』です。宮地さんに「勉強部屋」の名前を使わせてほしいと言われた時には、とても嬉しかったのを覚えています。宮地さんが『大阪DTPの勉強部屋』で頑張っておられる姿は、私自身、おおきな励みになっています。その後、東京や埼玉、山口でも勉強会がスタートしました。今後も、こういった勉強会が各地に広がっていくことを願っています。

勉強会の今後

勉強会もスタートして10年が経ちましたが、最近、「参加してくれる方が減ってきているなー」と感じてきています。最近では、ネットでさまざまな情報を得ることができますし、動画が公開されているものもあります。わざわざ足を運んでセミナーに参加しなくても、情報を得ることができる時代になったわけです。しかし、個人的には生で参加するメリットは大きいと考えています。やはりスピーカーの方の伝えたい思いは、ライブで参加する方が伝わりますよね。ですから多くの方が勉強会に参加したくなるように、我々、運営側もいろいろと変わっていく必要があると思っています。

そこで、これまで3ヵ月に1度の割合で開催していた勉強会を6ヵ月に一度の勉強会のしようと思っています。これまで、基本的にメインセミナー2本で運営してきましたが、プチセッションをやめてメインセミナー3本とし、より濃い内容で開催していこうと考えています。ただ、受講料は3,000円に上げさせていただきます。2,000円では運営がたちゆかなくなるため、申し訳ありませんがご理解ください。

また、メインの勉強会の回数が減った分、違ったアプローチの勉強会を開催しようかとも考えています。例えば、10〜20名ぐらいのミニ勉強会です。大きな勉強会ではセミナー中に質問したりはできませんが、小さな勉強会であれば、参加者同士で気軽に質問したり、話し合ったりしながら進めていくことができます。このミニ勉強会については、どのように開催するか等、まだ詳細は決めておりませんので、何か良い案があったらお聞かせください。

いずれにせよ、運営方法やその内容を変えながら、当初の思いである「学ぶこと」と「繋がること」を忘れない勉強会として運営していきたいと思っています。この先ずっと続けていきたいと思っていますので、これからも応援してください。

10周年を迎えられたのも皆さんのおかげです。
ありがとうございました!