Session 1:「InDesignでいってみよう!」
 スピーカー:YUJI氏(InDesignの勉強部屋
「InDesign User Group」登録サイト「InDesignの勉強部屋」を主催されるYUJIさんが、Adobe InDesignによるデータ制作のメリットを解説されました。InDesignのバージョンの推移からフレームの概念についてふれられ、オブジェクトをドラッグすることによりフレームの種類に関わらず配置できる、自動的にフレームができるなどQuarkXPress、Adobe Illustratorといった他のソフトとの考え方の違いを解説。さらにフレームグリッドとテキストフレームの違いなど機能の要点を解説され、InDesignの自由度の高さを説明されました。また「InDesignで覚えておいてもらいたい小技」として複数のファイルを同時に配置する「マルチプレース」、GREP表現を使用した「検索と置換」の方法の他、繰り返し複製、スニペット、ストーリーパレットなどの使用のポイントを実演を交えて解説。InDesignのテキスト機能の充実を目の当たりにでき、Illustrator、QuarkXPressユーザーにとっても新しいフローに対して考えを新たにできる内容の講義でした。

Session 2:「スクリーン印刷の不思議」
 スピーカー:河合省吾氏(大和グランド株式会社
大和グランド株式会社の河合さんがスクリーン印刷の種類や用途の一部をご紹介してくださいました。RGBで調色を行うブラックライトに反応するインクを使った印刷物をはじめ、スクリーン印刷の様々な商品形態を実験形式で解説。「新しい機能を追加する」印刷形態としてのスクリーン印刷を紹介してくださいました。サングラスに白衣という衣装で講演を行われた河合氏のパフォーマンスとユーモアあふれるお話しに場内は終始笑いに包まれました。私たちが日常あまり目にすることのできない、常に新しい用途を展開するスクリーン印刷の使用形態の一部を密かに感じることのできる講義でした。

レポート:深田青邦