第7回勉強会終了報告

今回のDTPの勉強部屋は、DTPサイト「DTPの壷」を運営される大橋幸二さんによる「脱PostScriptで変わるデータメイキング」と、製版会社を経営される山田学さんによる「出力側から見たニューワークフロー」として、全編製版工程に関する話題となりました。


Session 1:「脱PostScriptで変わるデータメイキング」
 スピーカー:大橋幸二氏(DTPの壷
「新しいアプリケーションを使うと仕事が楽になる」という考えを、「最終訂正は製版で行うのが常識」、「フォントは全てアウトライン化する」というような現在のフローの問題や、「透明機能の制限」、「非破壊編集が困難」といった機械的性能の限界を一つひとつ紐解き、DTPの初期から今日まで印刷業界に長く鎮座しているPostScriptをベースとしたフローの問題点を提起。プレゼンテーションとデモを交えて最新のアプリケーションやPDFフローの優位性を分かりやすく解説されました。


Session 2:「出力側から見たニューワークフロー」
 スピーカー:山田学氏(大寳製版株式会社
浮世絵の制作工程において、版屋は絵師と刷屋の間で単に版を作っていただけではなく、実は原画を分析し、刷り順を決め、品質の要となっていたという製版の黎明期のお話から始まり、伝統的な製版技術、画像と文字が別々に処理されていたページ記述言語の初期のお話、PDL→PostScript、Macintoshの登場まで、歴史の流れを順序だてて紹介。また、印刷だけでない製版の領域や時代ごとの製版の技が多数の資料や製品の現物とともに披露され、参加者からは「おー」という喚声があがっていました。
残念ながら予定の時間内に収まらず本題の「ニューワークフロー」の部分には触れられませんでしたが、懇親会等では多くの参加者から「続編や個々の内容をもっと深く聞きたい」という声が聞かれました。

レポート:的場仁利(文字の旅人


第7回懇親会会場

第7回勉強会後の懇親会会場が決定しましたのでお知らせいたします。

場所:旅籠茶家 かやかや 栄宿
時間:午後6時30分~
料金:4,200円
http://www.hotpepper.jp/A_20700/strJ000635999.html
お店は勉強会を開催する宝第一ビルの地下1階です。

なお、勉強会および懇親会への参加を希望される方で、まだお申し込みをされていない方は、人数に制限がありますのでお早めにお申し込みをお願い致します。


第7回勉強会のお知らせ

第7回勉強会の開催が決定しましたのでお知らせいたします。
セミナー受講(および懇親会)希望者の方は、「勉強会お申し込み」ボタンからお申し込みください。

■勉強会
日 時:2007年9月1日(土)午後2時?6時00分(1時30分より受付開始)
場 所:名古屋会議室 宝第一栄伏見中央店
    下鉄東山線「栄駅」下車8番出口より徒歩約5分、
    「伏見駅」下車4番出口より徒歩約5分
    地下鉄鶴舞線「伏見駅」下車4番出口より徒歩約5分
受講料:2,000円(希望者には領収書を発行できます)

●内容(予定)
Session 1 「脱PostScriptで変わるデータメイキング」
Creative Suiteを中心とした制作環境と注目が集まっているPDFワークフロー。
これらを代表する最新技術がデータ作成にどのような変化をもたらすのかを解説します。
 スピーカー:大橋 幸二 氏(DTPの壷

Q & A 質問コーナー/意見交換
素朴な疑問&難問解決まで、みなさまのお知恵を拝借しながら意見交換

Session 2 「出力側から見たニューワークフロー」
一製版屋が見たアウトプットの歴史とAdobe PDF Print Engine
 スピーカー:山田 学 氏(大寳製版株式会社

■懇親会
時間:午後6時30分頃~
場所はセミナー会場近くの居酒屋を予定しています。料金は実費です。
詳細が決まりましたら、後程お知らせいたします。

※各セミナーとも先着順にて受付し、定員に達し次第受付を締め切ります。
※重複してお申し込みはできません。
※申し込みのキャンセルや申し込み内容の変更、ご質問等がありましたら、「お問い合わせ」ボタンからご連絡下さい(その際には登録番号をお知らせください)。