InDesign 2.0

No.44 テキストフレームとフレームグリッド

今回は、テキストフレームとフレームグリッドの違いについて考えてみたいと思います。「どちらを使用すればいいの?」という話も聞きますが、結論からいえば、どちらを使用しても同じ文字組みをすることができます。ただそれぞれの性質を理解しないと「あれっ?」という事もあるかもしれませんので、今回はそこらへんについて調べてみたいと思います。
まず下図をご覧下さい。



上図はテキストフレームを使用して組んだものです。しかし、なぜか文字がフレームの左上から始まっていません。私も初めてInDesignを使用した頃に、「えっ、なんで?」と戸惑いました。実はこれ、[グリッド揃え]が[中央]になっていたからなのです。[グリッド揃え]を[なし]にすると、ちゃんと下図のようになります。面白いのは新規ドキュメントを作成する場合に、[マージン/段組...]を選択しても、[表示]メニューから[レイアウトグリッドを表示]を選択すると、ちゃんとグリッドが表示されるのです。ですからレイアウトグリッドは、表示されているか、されていないのかの違いはありますが、全てのドキュメントが持っているということです。



逆にフレームグリッドを使用する場合には、[グリッド揃え]が[なし]以外になっていないと文字がグリッドに揃わないので、フレームグリッド使用する意味がありません。(もちろん見出しなどで[グリッド揃え]を[なし]にする場合もありますが…)
あくまでも個人的意見ですが、
 フレームグリッドでは[グリッド揃え]は「あり」が基本
 テキストフレームでは[グリッド揃え]は「なし」が基本

で使用するものと考えてよいのではないでしょうか。

また、フレームグリッドの大きな特徴として、フレーム自体が属性を持っているという事が言えます。コピーした文字をペーストしてみるとわかりますが、テキストフレームの場合は、元の属性でペースストされるのに対し、フレームグリッドの場合は、そのフレームグリッドが持つ属性(グリッド属性)でペーストされるのです。なので逆の考え方をすると、本文などのように決まったフォーマットがある場合は、フレームグリッドを使用した方が便利だと言えるかもしれません。

しかし、同一のフレーム内に級数や行送りの違う文字を混在させたい場合は、テキストフレームを使用した方が便利です。テキストフレームでは[級数]や[行送り]の変更が容易であるのに対し、フレームグリッドでは[フレームグリッド設定]で設定した[級数]や[行送り]より大きい値を設定すると、文字が2行取りになったり、1行おきに配置されたりしてします。

こういった事を踏まえて、どちらのフレームを使用した方が便利なのかを考え、使用されるとよいのではないでしょうか。

(余談)
[行送り]を[自動]にしていた場合、テキストフレームにテキストを配置すると下図のように[行送り]の値が( )付きで表示されます。



この値は[ジャスティフィケーション]の[自動行送り]の値によって決まります(下図参照)。
文字が13Q・[自動行送り]が175%の場合、13×1.75で22.75Hになります。
(ちなみに[自動行送り]はデフォルトでは175%になっており、フレーム毎に変更する事も可能です。)



フレームグリッドの場合に、この値を大きくしすぎると文字が1行おき(またはそれ以上)で配置されますので、注意して下さい。