InDesignには［セクションマーカー］という機能があります。簡単にいうと、柱を自動的につけてくれる機能です。マスターページ上にテキストフレーム又はフレームグリッドを作り、カーソルを挿入した後、コンテキストメニューの［特殊文字挿入］から［セクションマーカー］を選びます（下図）。
するとマスターページのフレームに「セクション」という文字が挿入されます（下図）。
その後、ページパレットでそのセクションを始めたいページを選択して、［セクション設定］を選びます（下図）。
出てきたダイアログでそのセクション（柱）の文字を入力すれば（下図）、次のセクションを指定したページまでドキュメントページ上に自動的に柱を付けてくれます。
例えば、「第1章 ○○○○○」「第2章 △△△△△」というように柱をつけたい場合、いちいち複数のマスターページを作らなくても、章の変わるページごとに新規セクションで［セクションマーカー］を指定してやれば、自動的に柱をつけてくれるのです。
QuarkXPressですと、セクションごとにマスターページを作るか、ドキュメントページごとに文字を入力しなければなりませんでしたから、大変便利になりました。
ただいくつかの制約がありますので、ご注意下さい
- 1行でしか［セクションマーカー］は指定できませんので、2行以上の柱は作ることができません。
- マスターページ上で作ったフレームに収まりきらない文字数を入力した場合は、文字が詰まったり重なったりして表示されます。
- 同じセクション内に複数の［セクションマーカー］の設定できません。柱1・柱2というように、複数の［セクションマーカー］を設定できれば、なおよいと思うのですが…、これからのバージョンに期待しましょう。
