| No.24 メトリクスカーニング時のモリサワフォント (2007.10.12) |
||
| [カーニング]では数値を指定する設定方法以外にも、[オプティカル][和文等幅][メトリクス]のいずれかを選択することができます(下図)。
デフォルトでは[和文等幅]が選択されていますが、それぞれ以下のような動作をします(Study Room 2.0J No.87「InDesignの様々な詰め機能」も参照して下さい)。
では、 3行目の 「A-OTF リュウミン Pro M-KL」 を見て下さい。ペアカーニング情報がないにもかかわらず(カーニング値はすべて「0」)、文字が詰まっているのが分かります。詰まり方を見ていただくと分かりますが、[OpenType機能]の[プロポーショナルメトリクス]を適用したものと同じになっています。実は [メトリクス]カーニングとは、 [プロポーショナルメトリクス]を適用したものに、さらにペアカーニング情報で詰める機能なのです。そのため、カナ部分にペアカーニング情報を持たない 「A-OTF リュウミン Pro M-KL」では、 [プロポーショナルメトリクス]を適用した状態と同じ結果になるというわけです。そのため、[プロポーショナルメトリクス]と[メトリクス]カーニングの両方を適用しても意味がありません。 次に、InDesign CS2で同じように文字組みしたものを見てみましょう(下図)。 上図と下図を見比べると分かりますが、3行目の 「A-OTF リュウミン Pro M-KL」 が、CS2ではベタ組みと同じ状態になっています。本来は、 [プロポーショナルメトリクス]を適用したものと同じ結果にならなければいけないのですが 、なぜかおかしなことになっています。そのため、InDesign CS2でモリサワフォントに対して[メトリクス]カーニングを適用したものをInDesign CS3で開くと文字組みが変わってしまうケースがあるので注意が必要です。
和文では詰めを行わず(ペアカーニング情報を持っていても)、欧文のみを[メトリクス]で文字組みします。 個人的な意見ですが、和文組版時には[和文等幅]の使用がお勧めです。 [オプティカル]も[メトリクス]も基本的に欧文組版用に用意された機能です。そのため 、カーニングには[和文等幅]を選択し、文字を詰めたい場合には文字パネルの[文字ツメ]の使用が良いでしょう。詰め幅の調整も利きますし、文字の前後のスペースを詰めてくれるので行頭や行末のアキも詰めることができます。 (余談) [文字ツメ]は和文に最適な文字詰め機能ですが、フレームに対して適用すると、欧文に対しても適用されてしまうのが唯一の弱点です。このような場合は、[検索と置換]機能で英数字のみ、 [文字ツメ] を解除すると良いでしょう。 設定の仕方も非常に簡単で、下図のように [検索と置換] ダイアログで[文字種変換]を選択し、「検索文字列」と「置換文字列」 に「半角英数字」を選択します。次に[置換形式:]で「文字ツメ」を「0%」とするだけです。これで、何%の [文字ツメ] が適用されている半角英数字であっても、すべて[文字ツメ]を「0%」にすることができます。なお、この設定をクエリとして保存しておけば、次回から同じ設定内容を簡単に呼び出すことができます。 |
||