第20回勉強会

第20回勉強会終了報告

今回のDTPの勉強部屋は、Session 1に横浜でグラフィックデザインやライターをされる伊達千代さんと、Session 2に東京で広告のグラフィックのデジタルレタッチをされている北岡弘至さんをお迎えして開催しました。

Session 1:デザインに説得力を持たせるには
スピーカー:伊達千代氏(株式会社TART DESIGN OFFICE)


デザインに関する著作を多数執筆されている、横浜在住のデザイナー伊達千代さんがグラフィックデザインビジネスにおけるマネージメントについての発表をされました。
周囲のデザイナーにヒアリングしたところ「10年前と比較してデザイン料金・納期ともに減り、フリーのデザイナーにとっては厳しい状況となっている」「電通調べによると広告媒体の種類が増え、新聞や雑誌といった旧来の媒体が占める割合は減っている」とし、このような状況でいくつかのデザイナーの取り組みを取材し、紹介されました。
テーマを絞りこだわりのデザインを提供しているデザイナーを例に挙げ、「他の人がやらない(やれない)物に特化したデザインを追求し、コアな需要に応える」のもひとつの方法であるとされました。また、「セールススタイルのマトリクス区分」を参考に、「グラフィックデザインの世界でもお客様にソリューションを提供する姿勢が必要な時期に来ている」とグラフィックデザインビジネスの在り方を再定義する必要性を提起されました。
当勉強会では珍しい試みとして、会場の聴講者を二人一組にし、聞き手と話し手に別れて「仕事の状況」「それをどう相手が評価しているか」「今後どうなっていくか」「出てきた話をまとめる」という実習を行いました。
これを通して伊達さんは、まずは相手の話を受け止めることが大切であるとし、相手の気持ちを知ることは決してデザインと無関係ではないと説明されました。
お客は制作物そのものでない部分についてデザイナーに求めることが多く、それに応える技能の中心が「ヒアリング」であると述べられました。そして、その内容を分析し、クライアントの問題を解決する一助となり得るデザインを提供することが大切であるとされました。
また、自分の製品のセールスポイントを説明できるのは当然のこととした上で、横のつながりを大切にし、他者の優れたデザインに触れて分析し、記録する習慣の大切さも訴えられました。

プチセッション:

今回は4名の方から発表がありました。

スピーカー:渡邊和仁氏株式会社オーエスティー
第3回、第10回勉強会で講演いただいた渡邊さんがプチセッションに登壇されました。「Photoshop CS5では、新機能でない機能も進歩している」として、レンズ補正、ワープを始め、Photoshop CS5の機能を使った画像編集のTIPSを披露されました。

スピーカー:神澤有希恵氏(画家・ウェブデザイナー)
DTPユーザー向けに、WEBとDTPの違いについてのお話しをされました。WEBにおけるブラウザやOSによる再現の違い、DTPとWEBの制作目的の違い等に触れられ、「WEBでは見栄えや見やすさも必要だが、使いやすさも必須である」と述べられました。

スピーカー:阿部浩之氏株式会社デジックス
制作者のためのユニバーサルデザインを目指したプラグインソフト製品、「aiPDF」「飾り罫for InDesign」「あふれfor InDesign」が紹介されました。

スピーカー:加納佑輔氏(グラフィックデザイナー)
一般的なWEBページは「文字が読みづらく、紙のデザインと比べるとつまらない」とし、「それで終わらせて良いのか」という問題提起をされました。
WEBデザインを紙媒体のデザインに応用させるのは難しいが、逆は容易であるとし、紙媒体経験者が積極的にWEB業界に参入すべきとし、そのための手法の一端をデモンストレーションされました。

Session 2:イメージをかたちにする! Photoshopでのレタッチワーク
スピーカー:北岡弘至氏(GARABATO


Session 2では、映画や広告グラフィックのビジュアル制作をされているフォトレタッチャーの北岡氏にその制作過程をご披露いただきました。
Photoshopの新機能を追うことはしないため「定石にない作り方をしているかもしれない」とされた上で、制作当時のエピソードも交えて丁寧にデモされました。
俳優の僅かなスケジュールの合間を縫った撮影の工夫、合成ではなくご自身で実物を作ったもの、3Dソフトを使わず100%レタッチで制作した立体ロゴ、デジタル撮影ではなくあえてプリントからスキャニングした作品……等々、第一線の技が紹介されました。

レポート:壱岐孝平的場仁利


キャンセル待ち&懇親会会場

第20回勉強会ですが、おかげさまでたくさんのお申し込みをいただき、早々に埋まってしまいました。
ありがとうございます。
大変申し訳ありませんが、以後キャンセル待ちとなります。
キャンセル待ちを希望される方は、以下のアドレスまでメールをお願い致します。
yuji@super.email.ne.jp

また、第20回勉強会後の懇親会会場が決定しましたのでお知らせいたします。

場所:伍味酉(ごみとり) 名古屋駅前店
   JR名古屋駅 ユニモール10番出口 徒歩1分
   名鉄名古屋本線名鉄名古屋駅 ユニモール10番出口 徒歩1分
   TEL 052-588-7772
時間:午後7時40分~
料金:4,500円

よろしくお願い致します。


第20回勉強会のお知らせ

少し間が空いてしまいましたが、第20回勉強会の開催が決定しましたのでお知らせいたします。セミナー(および懇親会)参加希望者の方は、「勉強会お申し込み」ボタンからお申し込みください。

なお、セミナー終了後にその場で交流会を開催させていただきます。日頃、同業他社の方と話をする機会が少ない方も、ぜひ交流を図って情報交換等をしていただければと思います。交流会ではソフトドリンクとスナック菓子をご用意する予定ですが、もし良ければ、当日、お菓子等を提供していただけると助かります。

■勉強会
日 時:2011年4月9日(土)14時00分〜19時30分
    【セミナーは14時〜18時、交流会は18時〜19時30分を予定しています】
    (13時30分より受付開始)
会 場:ウインクあいち 1103号室
    〒450-0002 名古屋市中村区名駅4丁目4-38
    JR名古屋駅桜通口からミッドランドスクエア方面 徒歩5分
    ユニモール地下街 5番出口 徒歩2分
    ※前回と会場が異なりますので、ご注意ください。
定 員:100名
受講料:2,000円(希望者には領収書を発行できます)

■内容(予定)
Session 1:デザインに説得力を持たせるには
短納期・低コストが進み、デザインの価値が見えにくなったグラフィックの現状。ビジネスとしてデザインを捉え、ターゲット、クライアントとデザイナーとの三者がWin-Win-Winの関係になるために必要なデザインのスキルが「説得力」です。
このセッションでは事例やデザインサンプルを紹介しつつ、これからの時代を生き抜くデザイナーに必要な、説得力を身につけるためのキーワードをわかりやすく解説していただきます。


スピーカー:伊達 千代 氏(TART DESIGN OFFICE) Twitter
グラフィックデザイナー/ライター。メーカー、広告制作会社勤務を経て独立。株式会社TART DESIGN OFFICEを立ち上げる。近著は『デザイン、現場の作法。デザイン力を鍛える仕事術』『デザインのルール、レイアウトのセオリー』など。新しい電子機器が大好きで、特にアップル製品には弱い。今気になっているものは「iPad 2」。




Session 2:イメージをかたちにする! Photoshopでのレタッチワーク
NTTドコモやソニー、ANA、コカ・コーラ、久光製薬、キリンビバレッジなど、様々な企業の広告宣伝用ビジュアルを制作してきたフォトレタッチ界の第一人者でもある北岡氏に、実際の作例をお持ちいただき、制作過程や注意した点、こだわった点等を解説いただきながら、いくつかの行程をその場で再現していただきます。制作データのレイヤー構造やブラシ、フィルターワークをご紹介していただく予定です。


スピーカー:北岡 弘至 氏(GARABATO代表)
主な活動。映画、広告のグラフィックのデジタルレタッチ。
事務機器総合商社にてサービスエンジニア、飲食店勤務等を経てデザイン会社勤務、2002年独立し現在に至る。




■タイムテーブル(予定です)
14:00〜14:05 ごあいさつ
14:05〜15:25 Session 1 デザインに説得力を持たせるには
15:25〜15:40 休憩
15:40〜16:15 プチセッション
16:15〜16:30 休憩
16:30〜17:50 Session 2 イメージをかたちにする! Photoshopでのレタッチワーク
17:50〜18:00 ごあいさつ
18:00〜19:30 交流会

■懇親会(交流会の後、席を変えての飲み会となりますので、希望者のみ申し込んでください)
時間:19時30分頃〜
場所はセミナー会場近くの居酒屋を予定しています。料金は実費です。
詳細が決まりましたら、後程お知らせいたします。

■お願い
※勉強会が近づきましたら、参加者には受講票をメールさせていただきます。
 セミナー当日はプリントして受付にご提示ください。
※当日はネームタッグをご用意いたしますので、名刺を1枚お持ちください。
※USTREAMでの中継や動画撮影は禁止とさせていただいております。
※キータイプの音が気になる方もいらっしゃいます。
 セミナー会場でパソコンを使用する際には、回りの迷惑にならない範囲でご使用ください。

※セミナーは先着順にて受付し、定員に達し次第受付を締め切ります。
※重複してお申し込みはできません。
※部屋の温度調整は行いますが、座る場所によっては寒いといったケースがあるかもしれません。ひざ掛けやカーディガン等をお持ちいただくと良いかもしれません。
※申し込みのキャンセルや申し込み内容の変更、ご質問等がありましたら、「お問い合わせ」ボタンからご連絡下さい(その際には登録番号をお知らせください)。